虫垂炎の症状の表れ方としては、右下腹部痛がよく知られていますが、典型的にはまず心窩部(みぞおち付近)に痛みが出て、時間の経過とともに右下腹部へと移動していくケースがほとんどです。
虫垂の炎症が進むにつれ、痛みは次第に右下腹部のほうに移っていきます。
炎症が虫垂の接する腹膜にまで及ぶと、その部分に痛みが集中してきます。
この部分を“マックバーネー点”と呼びます(へそから右の腰骨までの線上の外側3分の1の部分に相当する)。
虫垂炎を起こすと、マックバーネー点を押さえた時、強い痛みが起こります。腹の右側をしばらく押さえてから急に手を離すと、さらに強く痛みがきます(反跳痛(はんちょうつう)。飛び跳ねた時、かかとをトンと着いた時などに、強い痛みが現れるのも特徴的な症状です。
その他の主な症状としては、食思不振、嘔気、発熱なども一般的な症状として数えられるものです。
虫垂炎の原因
虫垂炎の多くのケースでは原因は特定されません。
ようするに虫垂で何らかの原因により炎症が起こるのですが、便(糞石)、異物、腫瘍などの異物が虫垂に詰まり、虫垂が閉塞を起こして発症することが多いとは言われています。
ようするに虫垂で何らかの原因により炎症が起こるのですが、便(糞石)、異物、腫瘍などの異物が虫垂に詰まり、虫垂が閉塞を起こして発症することが多いとは言われています。
虫垂炎かなと思ったら
虫垂炎の場合、右下腹部の痛みは歩くと響くような感じ、おなかを抱え込むような姿勢をとる、熱が出る、などの症状があります。
これらの症状が揃ったら、急性虫垂炎の可能性があります。
穿孔が起きてしまうと腹膜炎になり、治療にさらに手間がかかることになってしまいます。
これらの条件から虫垂炎かなと思ったら早めに医師の診察を受けることが大切です。
これらの症状が揃ったら、急性虫垂炎の可能性があります。
穿孔が起きてしまうと腹膜炎になり、治療にさらに手間がかかることになってしまいます。
これらの条件から虫垂炎かなと思ったら早めに医師の診察を受けることが大切です。
虫垂炎の検査
虫垂炎の検査には、触診、血液検査、腹部超音波検査、CTなどがあります。
虫垂炎の触診では右下腹部に圧痛の確認が一般的に見られます。
腹部をゆっくりと圧迫してから急に手を離すと、痛みが強く見られる症状を反跳痛と言い、腹膜炎を示唆しています。
虫垂炎の血液検査では虫垂炎に対しての特異的な所見はありません。
ですので基本的に白血球数検査による炎症反応が指標となります。
白血球数は炎症に伴って増加しますし、CRPも同様に上昇します。
虫垂炎の腹部超音波検査にて、腫大した虫垂が描出されることがありますが、感度は高くありません。尿管結石や卵巣炎、卵管炎など、主に虫垂炎以外の症状や存在を否定する為に行われる検査です。
虫垂炎のCTで虫垂の腫大や、周囲脂肪組織の濃度上昇が確認されて、糞石が描出されることがあります。
虫垂炎の触診では右下腹部に圧痛の確認が一般的に見られます。
腹部をゆっくりと圧迫してから急に手を離すと、痛みが強く見られる症状を反跳痛と言い、腹膜炎を示唆しています。
虫垂炎の血液検査では虫垂炎に対しての特異的な所見はありません。
ですので基本的に白血球数検査による炎症反応が指標となります。
白血球数は炎症に伴って増加しますし、CRPも同様に上昇します。
虫垂炎の腹部超音波検査にて、腫大した虫垂が描出されることがありますが、感度は高くありません。尿管結石や卵巣炎、卵管炎など、主に虫垂炎以外の症状や存在を否定する為に行われる検査です。
虫垂炎のCTで虫垂の腫大や、周囲脂肪組織の濃度上昇が確認されて、糞石が描出されることがあります。
虫垂炎の診断
虫垂炎はありふれた疾患ではありますが、正確な診断が非常に難しいとされているのは、虫垂炎ならではの症状や検査所見がほとんどないからです。
腹痛を起こす疾患の数は限りなくあり、右下腹部痛だけでも腸炎、大腸憩室炎、卵巣炎、卵管炎、子宮外妊娠、さらには単なる便秘なども考えなくてはなりません。
腹部超音波検査やCT検査で虫垂の形態的な変化を確認してからであれば、ほぼ確定はしますが、すべての症例にみられるわけではありません。
基本的には発熱の確認と末梢血での白血球増加の確認して、あらゆる情報を総合的に判断した結果の最も可能性の高い疾患であろうという診断が下されることになります。
ただ、乳幼児や老人では病状の割に症状や炎症所見が弱いことが多く、診断や治療が遅れる原因になることがあり、それらは、感染に対する生体反応が弱いためと考えられています。
また妊婦の場合は、子宮に圧迫されることにより虫垂が本来の位置から移動しており、典型的な症状が出ないこともあります。したがって炎症が限局せず重症化してしまうケースもあるのです。
極端に太っている人も診断が困難な傾向にあり、俗に「相撲取りが盲腸になると命取り」などと言われていて、1938年(昭和13年)12月4日に横綱玉錦三右エ門が現役のまま亡くなった事(直接の死因は腹膜炎だがこれは虫垂炎が悪化したことによるものである)から特に有名になった話でもあります。力士は腹の脂肪と筋肉が厚いなどのことから手術も困難になってしまうのです。
腹痛を起こす疾患の数は限りなくあり、右下腹部痛だけでも腸炎、大腸憩室炎、卵巣炎、卵管炎、子宮外妊娠、さらには単なる便秘なども考えなくてはなりません。
腹部超音波検査やCT検査で虫垂の形態的な変化を確認してからであれば、ほぼ確定はしますが、すべての症例にみられるわけではありません。
基本的には発熱の確認と末梢血での白血球増加の確認して、あらゆる情報を総合的に判断した結果の最も可能性の高い疾患であろうという診断が下されることになります。
ただ、乳幼児や老人では病状の割に症状や炎症所見が弱いことが多く、診断や治療が遅れる原因になることがあり、それらは、感染に対する生体反応が弱いためと考えられています。
また妊婦の場合は、子宮に圧迫されることにより虫垂が本来の位置から移動しており、典型的な症状が出ないこともあります。したがって炎症が限局せず重症化してしまうケースもあるのです。
極端に太っている人も診断が困難な傾向にあり、俗に「相撲取りが盲腸になると命取り」などと言われていて、1938年(昭和13年)12月4日に横綱玉錦三右エ門が現役のまま亡くなった事(直接の死因は腹膜炎だがこれは虫垂炎が悪化したことによるものである)から特に有名になった話でもあります。力士は腹の脂肪と筋肉が厚いなどのことから手術も困難になってしまうのです。
虫垂炎の治療とその方法
虫垂炎の治療としては基本的に虫垂切除の手術が行われています。
右下腹部を数cm切開して手術をしていましたが、最近では腹腔鏡で手術をすることも可能になりました。その穴からカメラや器械を入れて、画面を見ながら虫垂を切除する手術で、気腹(おなかをガスで膨らませること)を行うので、通常は全身麻酔下で行われます。
腹腔鏡での手術は傷が極めて小さく、退院までの日数も短縮できるので、虫垂炎の状態によってどちらの術式かが選択されています。
また、炎症が軽度であれば抗生剤の内服で炎症を抑えることもありますが、再発の可能性が大きく残ります。
穿孔が起こった時には、おなかを大きく切開する必要があり、治療にも長い期間が必要になります。
病状にもよりますが、多くの場合はグラム陰性桿菌や嫌気性菌に感受性のある抗菌薬が使用されます。セフォチアム、フロモキセフ、スルバクタム・セフォペラゾンなどです。
一般的には手術の方が確実で早い治療法である為、炎症の度合いと手術のリスクを天秤にかけて、尚且つ患者本人の希望を入れて決定されますが、一般的に手術を考慮するポイントは次のとおりです。
症状が強い場合:穿孔が疑われる場合は原則として手術です。
炎症所見が強い場合:穿孔が疑われる場合は原則として手術です。
糞石がある場合:糞石を取り除かないと症状改善が期待できません。
幼児:進行が急速で穿孔しやすく、また重症度の判断が難しいです。
妊婦:重症度の判断が難しく、また万が一穿孔した場合に胎児への悪影響が懸念されます。
右下腹部を数cm切開して手術をしていましたが、最近では腹腔鏡で手術をすることも可能になりました。その穴からカメラや器械を入れて、画面を見ながら虫垂を切除する手術で、気腹(おなかをガスで膨らませること)を行うので、通常は全身麻酔下で行われます。
腹腔鏡での手術は傷が極めて小さく、退院までの日数も短縮できるので、虫垂炎の状態によってどちらの術式かが選択されています。
また、炎症が軽度であれば抗生剤の内服で炎症を抑えることもありますが、再発の可能性が大きく残ります。
穿孔が起こった時には、おなかを大きく切開する必要があり、治療にも長い期間が必要になります。
病状にもよりますが、多くの場合はグラム陰性桿菌や嫌気性菌に感受性のある抗菌薬が使用されます。セフォチアム、フロモキセフ、スルバクタム・セフォペラゾンなどです。
一般的には手術の方が確実で早い治療法である為、炎症の度合いと手術のリスクを天秤にかけて、尚且つ患者本人の希望を入れて決定されますが、一般的に手術を考慮するポイントは次のとおりです。
症状が強い場合:穿孔が疑われる場合は原則として手術です。
炎症所見が強い場合:穿孔が疑われる場合は原則として手術です。
糞石がある場合:糞石を取り除かないと症状改善が期待できません。
幼児:進行が急速で穿孔しやすく、また重症度の判断が難しいです。
妊婦:重症度の判断が難しく、また万が一穿孔した場合に胎児への悪影響が懸念されます。
虫垂炎の歴史
虫垂炎検査の歴史的変遷として、CTが登場するのが大きな一つの区切りと言えます。
それ以前の虫垂炎の診断は非常に困難でした。医師達はそれぞれの経験と感覚を頼りに、手探りでの診療を行っていました。
強い腹痛で治療が必要な状態をひっくるめて「急性腹症」と呼び、最終的な診断に至らないまま治療をせざるを得ませんでした。
しかし1980年代以降には、CTや超音波検査に代表される画像に基づいた検査における診断が急速に発達して、診断精度は大幅に向上したのです。
治療の歴史的変遷 としては、一昔前まで虫垂炎といえばすぐ手術が行われていました。
診断精度が低く、重症例が見逃される恐れがあったため、手術を行い白黒をつけた方が安全だった為なのです。
現在においても手術が主な治療であることに変わりはありませんが、診断精度が格段に向上して、尚且つ強力な抗菌薬が開発されたことから、手術以外の内科的治療も行われるようになりました。
1997年に、埼玉医科大学病院小児外科によって急性虫垂炎に対する術式ONE-TROCAR法が開発されています。
それ以前の虫垂炎の診断は非常に困難でした。医師達はそれぞれの経験と感覚を頼りに、手探りでの診療を行っていました。
強い腹痛で治療が必要な状態をひっくるめて「急性腹症」と呼び、最終的な診断に至らないまま治療をせざるを得ませんでした。
しかし1980年代以降には、CTや超音波検査に代表される画像に基づいた検査における診断が急速に発達して、診断精度は大幅に向上したのです。
治療の歴史的変遷 としては、一昔前まで虫垂炎といえばすぐ手術が行われていました。
診断精度が低く、重症例が見逃される恐れがあったため、手術を行い白黒をつけた方が安全だった為なのです。
現在においても手術が主な治療であることに変わりはありませんが、診断精度が格段に向上して、尚且つ強力な抗菌薬が開発されたことから、手術以外の内科的治療も行われるようになりました。
1997年に、埼玉医科大学病院小児外科によって急性虫垂炎に対する術式ONE-TROCAR法が開発されています。